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ジャンプ型小説・ブログ集

週刊少年ジャンプみたく3人の著者が小説やブログを更新していきます。

ゴクツブシ米太郎といがもっちの懐かしの座談会 パート1

☆ゴクツブシ米太郎といがもっちは高校卒業してからずっとスカイプを続けています。お互い高校のクラスが一緒で小説好きで書いていたので卒業後からも今に至るまでずっと付き合いが続いています。さてさて今回、いがもっち浪人時代、ゴクツブシ米太郎大学生時代に行った座談会の内容が見つかったためこのブログにあげたいと思います。今見返すと「自分すごく難しいこと考えとったな。無理してない頭使ってたんだな」という感想を持ちました。それでは、座談会を覗いてみましょう。

 

まえおき

いがもっち:そういやこの前「ガリレオ」見とったらね……

ゴクツブシ:「ガリレオ」って?

いがもっち:今、月9でやっとるやつ※1

ゴクツブシ:「ガリレオガリレイ」じゃなくて?

いがもっち:あれ? 知らん? 東野圭吾の……

ゴクツブシ:ああー。あれか。福山雅治が出演しとるやつか

いがもっち:そうそう。ドラマのやつ。今二期しとんよ。そのドラマの中でこの前ギルバート・キース・チェスタトン※2の言葉が引用されていた(笑)

ゴクツブシ:まじか(笑)結構マイナーなところから……まあ、マイナーじゃないかもしれんけど

いがもっち:ゴクツブシが教えてくれた『木曜日だった男』※3読んでいたおかげでおおーってなったわ

ゴクツブシ:すげーな。でも見とる人の一体何パーセントが分かるんだろって話よね

いがもっち:笑笑

 

※1 2013年に月9で東野圭吾作、福山雅治主演の『ガリレオ』が放送されていた。

※2 イギリスの執筆家。彼の著作『正統とは何か?』で彼は「狂人とは理性を失った人ではなく理性以外のあらゆるものを失った人」と、うたい、それが『ガリレオ』の作中に登場した。アドルフ・ヒトラー率いたナチス政権などを想像すると理解できるのではないでしょうか。

※3 ギルバート・ケイス・チェスタトンの小説。いがもっちは岩波文庫で読みました。

 

スタート

いがもっち:さあ、始まりました。第三回…… 

ゴクツブシ:座談会ですか(笑)

いがもっち:座談会。いや第四回か。哲学タイム(笑)

ゴクツブシ:(笑)そうですね。スカイプという場を借りては第二回。はい

いがもっち:はい……(話題が)切り出せねえ(笑)

ゴクツブシ:告白か(ツッコミ)

いがもっち:告白した事ねえー。ゴクツブシは自分から告白したんだっけ?

ゴクツブシ:そうやで

いがもっち:なんか仲良くなってからした感じだったよね。あんまドキドキしなかったんじゃない?

ゴクツブシ:ドキドキはしたけど、緊張はしなかったね

いがもっち:おおっ! 話変わるけど、あんま仲良くないのにする告白ってすごいよね

ゴクツブシ:うん

いがもっち:ふーーーー。……ツンデレ?(笑)

ゴクツブシ:ん!?(笑)ツンデレが好きなん? ツンデレの娘なんかそうそういないよなー

いがもっち:うん。ツンデレが許されるのは二次までじゃけん

ゴクツブシ:そうなん?

いがもっち:笑笑。ここらへんでやめておこう(笑)

ゴクツブシ:アニメの沼にどんどんどんどん足がはまっていってる……

いがもっち:まあ今は週に一本か二本しか見てないから

ゴクツブシ:何か煙草みたいな感じじゃね

いがもっち:そう。定期的なところが

 

※この浪人時代(いがもっちはこの2年間の浪人期間のことを「暗黒期」と呼んでいる)にいがもっちはおよそ100近くのアニメ作品を鑑賞した。浪人時代にアニメの基礎が出来上がったと言っても過言ではないどころか全くもってそうでしかない。

 

その後、いがもっちが意味不明なことを言い、ゴクツブシの「コミュニケーションできない」の一言から

いがもっち:あれみたいだね。「シニフィエシニフィアン

ゴクツブシ:おおっ。言語学

いがもっち:おおー。さすがっす、ゴクツブシさん。さすがっす

ゴクツブシ:いやいやいや。古い言葉では「能記」と「所記」だっけ

いがもっち:あ、そうなの? また難しい言葉知っとるねえ

ゴクツブシ:まあ、使わんと思うけど……ソシュール※1言語学ってラングとパロールに分けて総合するとランガージュになるってやつでしょ?

いがもっち:そうなの? 「ラング」と「パロール」?

ゴクツブシ:一般的に言語といっても、日常で使っている言語と体系としての言語ってものがあるじゃん。例えば、日本語だったらその「日本語」っていう体系があるけど、個人個人が使う日本語って俺といがもっちでもやっぱ違うし、方言とかもあるし。そういう個人個人で使い分けられる言語をパロールっといって、そのパロールと体系としての言語であるラングの「組み合わせ」ないしは「総体」をランガージュって呼ぶんよ。ランガージュってのは言語活動って意味。つまり、ラングにのっとってパロールを使用するその言語活動。

いがもっち:はーー、なるほどね。

ゴクツブシ:で、おもしろいのはポスト・モダンの思想家でロラン・バルト※2っていうフランスの人がいるんだけど、ソシュール言語学を衣服━━ファッションとかモードに応用して……

いがもっち:ファッションに?

ゴクツブシ:そう。例えば学校の制服でいえば制度としての「制服」というか体系としての「制服」がソシュールで言うところのラングに当たり、一方で制服はみんな体系として着るものだけど個人個人で着分ける━━その着分け方がパロールに当たり、それら二つが組み合わさったものが衣服になるっていうこと

いがもっち:なるほどね

ゴクツブシ:で、俺はさらにそれって身体とか母性とかそういうイデオロギー、他にもいろいろ応用できそうな気がするんだよね

いがもっち:すべてのことに応用できるんじゃない? 

ゴクツブシ:例えば言語学━━ソシュール言語学って根底にコードっていうものがあって、ラングとパロールの間にはコード……なんというか結び付けている仕組みというものがあって……なんていったらいいかな

いがもっち:媒介……?

ゴクツブシ:……そう、媒介みたいなもんかな。その媒介が恣意的であってはいけないわけで必然的にそう結びついてないといけないわけで。だからすべてに応用しようとなるとちょっと厳しいかもしれないけど。

いがもっち:おおー、なるほど。おもしれーな

ゴクツブシ:面白いよね。

いがもっち:それは授業で習ったこと? それとも本?

ゴクツブシ:本で読んだことじゃね

いがもっち:いやあ、説明うまいっすねえ

ゴクツブシ:ああ……ってか説明することで頭に入ってくるんよね

いがもっち:うん、それは確かにあるよね。……説明うまい人はすごいよね。やっぱうまく説明するにはどれだけみんなの身近な出来事に置き換えることができるかが決め手になるよね

ゴクツブシ:うん。確かに具体例とかね

いがもっち:そうそうそう

 

※1 フェルナン・ド・ソシュール。1857〜1913年。スイスの言語学者。「近代言語学の父」や「言語学の祖」と言われている。クロード・レヴィ=ストロースやジャン・ボードリアール、モーリス・メルロ=ポンティロラン・バルトノーム・チョムスキーといった数多くの著名な思想家が影響を受けている。

※2 ロラン・バルト。1915〜1980年。フランスの哲学者。幼い頃に父を亡くし、母親思いで育ってきた。最後は交通事故で亡くなり、生涯において小説を公表することはなかった(小説を書きたい思いはあったらしい)。